features “柔”の創造、“剛”の堅実が織り成す芸術 アイアンによる風景作りや街づくり御田製作所

中世以降、ヨーロッパを中心にドアの補強や窓枠、門扉やフェンスなどに使われてきた鉄製建材・ロートアイアン。建物の美的バランスを損なわずに、外部からの侵入を防ぎ、危険を未然に回避し日々の生活を護る。この「美しいセキュリティ」がある暮らしを提唱するのが御田製作所だ。ロートアイアンが創り出す魅力について御田製作所、常務取締役・松井隆雄氏に訊いた。

美しさと安全のロートアイアン

ヨーロッパではフェンスや門扉、階段やベランダの手すりなどの装飾用建材として用いられるロートアイアン。日本でも明治維新後、広くヨーロッパ文化に接するようになり、先進文化と

鉄は、アルミ以上に細かく綺麗なデザインが可能です。その特性を生かした製品がロートアイアンなのです

共にその美しさを積極的に取り込んだ。「ロートアイアンは、ヨーロッパで昔から使われている建材です。日本では、素材としてアルミが多く使われていますが、ヨーロッパでは100%鉄で造られます。鉄を使用するのは本来、高いセキュリティ性能があるため。また、堅実性に加え、高いデザイン性のものとするのが目的です。鉄は、アルミ以上に細かく綺麗なデザインが可能です。その特性を生かした製品がロートアイアンなのです。」と松井氏は語る。

現代の日本では、鉄よりアルミ建材を使用することが一般的。その理由の一つとして、鉄の持つ魅力に日本人が気づいていないからだという。魅力は大きく二つある。まずは重さ。鉄はアルミに比べ重い。しかし、重いからこそセキュリティ面や質感に違いが出てくる。堅実で落ち

堅実で落ち着きのある雰囲気を醸し出す重厚感は、鉄ならではの特徴

着きのある雰囲気を醸し出す重厚感は、鉄ならではの特徴だ。また、鉄の性質である錆に関しても松井氏は、「錆びない鉄は絶対にない」と前置きをしてから、「メンテナンスによってはアルミ以上の耐用性と変わらない」と話す。御田製作所が造り出すロートアイアンは、メッキ前下地処理を行い、鉄に溶融亜鉛メッキを施した後に塗装を行う。部材の切り出しから梱包まで、御田製作所はすべてを自社工場で行う。自社で行うからこそ、素材の高い品質を終始に渡り維持できるのだ。

Takao Matsui | 松井 隆雄

幼少期より欧米諸国で育つ。英国のパブリック・スクールでは、ロートアイアン に囲まれながら寄宿舎生活をおくり鉄のある風景が好きになる。 日本の大学を卒業後、大手メーカー、外資系コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして M&A、組織戦略、人事設計等、数多くのグローバルプロジェクトを手がける。日本を変えていく一役を担いたいと御田製作所に参画。自らの海外経験を活かし、アイアンによる風景作りや街づくりの提案を数多く行っている。

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