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注文住宅 | 2021.12.15

新築のおしゃれな照明プランを紹介!後悔しない照明計画のポイントとは

新築家づくりインテリアアイディア照明

新築でマイホームを建てるとき、間取りや仕上げ材と同じくらい重要なものが「照明」です。部屋の明るさはもちろん、快適性・利便性・イメージなどにも影響してくるので、あらかじめ照明計画をきちんと立てなければなりません。

今回は後悔しない照明計画の立てかたや照明にかかる費用相場、さらにおしゃれな照明プランの事例など紹介します。

1.基本的な照明計画の立てかた

照明計画とは、照明の種類や配置について考えることです。まずは基本的な照明計画の立てかたを解説します。

1-1.部屋のイメージや用途を考える

照明は部屋をおしゃれにするデザイン的な効果もありますが、十分な明るさを確保できていないと、作業がしづらくなったり、周りがよく見えなかったりして危険です。特に高齢者の方が住む場合、転倒事故などにつながる可能性もあります。

必要な明るさはそこで生活する人の年齢やライフスタイル、家族構成によって変わるため、部屋のイメージや用途と照らし合わせながら検討することが大切です。後から照明で困ることがないよう、インテリアコーディネーターや設計士ともよく相談しましょう。

1-2.照明器具の種類を選ぶ

照明計画の大枠が決まったら、次はどのような照明を使うか選ぶ必要があります。一般的な照明器具の種類と特徴をまとめたので、参考にしてみてください。

  • シーリングライト…天井に直接設置する照明。高所から部屋全体を照らせるため、リビングなど広い空間でよく採用されている。
  • ペンダントライト…天井から吊り下げる照明。手元を明るく照らせるうえ、インテリアとしても見栄えするので、ダイニングテーブルの上部などに設置されることが多い。
  • ダウンライト…天井に埋め込む照明。天井をフラットに保てるので、空間を広く感じられ、すっきりとした印象に。複数個並べて部屋全体を照らしたり、スポットライトのように美術品を照らしたり、目的に合わせて使い分けられる。
  • ブラケットライト…壁面に設置する照明。雰囲気のある光を演出できるうえ、デザインも豊富なので、廊下・階段・玄関など幅広い場所で採用されている。
  • フットライト…足元に設置する照明。夜間に足元を明るく照らすことで、安全な移動をサポートする。人感センサー付きなら、人が通るときだけ点灯する。
  • スポットライト…特定の場所を照らす照明。美術品をライトアップして引き立てたり、壁に照射してコントラストを効かせたりする目的で使われている。

そのほか、天井や壁を照らす「間接照明」もおしゃれな雰囲気をつくることができ、人気があります。

1-3.照明の配置を検討する

使いたい照明を選定したら、それをどの部屋のどの位置に取り付けるか決める必要があります。照明の高さと位置に関しては、家を建てた後に変更することが難しいため、図面上でしっかり確認しておきましょう。

照明・スイッチの位置の最終確認は、現地で行なう上棟確認のタイミングとなります。その際、スイッチが使いやすい位置にあるかどうか確認することも大切です。生活のイメージや家具の配置なども踏まえて、適切な位置を考えましょう。

2.照明計画で多い失敗例

新築での生活が始まってから、照明の問題が出てくることもあります。実際、照明に関する失敗例を見てみると、「思ったより暗い」というものが少なくありません。

例えば、リビングの照明はダウンライトが人気ですが、光が広がりにくいという性質上、人によっては「照らす範囲が狭い」などと感じるようです。この場合、部屋全体を均一に照らすシーリングライトを選ぶことで失敗を防ぐことができます。雰囲気だけではなく、やはり用途の確認が重要といえるでしょう。

また、ダイニングテーブルと照明器具の位置がずれてしまい、違和感を感じるという人もよく見受けられます。

3.<部屋別>照明プランのポイント

照明器具によって機能や性質は異なるので、部屋によって適切な照明も変わってきます。そこで、照明プランのポイントを部屋別にまとめました。

3-1.リビング

リビングは家族みんなが集まる場所であり、さまざまな用途で使われるため、照明もそれを踏まえて選ぶ必要があります。シーリングライトとダウンライトを組み合わせて設置したり、調光機能付きの照明を選んだりするのがおすすめです。

お子さんが勉強するときは明るく、夜に映画鑑賞するときは暗くするなど、シーンに合わせて照明を活用できれば、より楽しく快適に過ごせるでしょう。

雰囲気を出したい場合、電球色の照明や間接照明を使ってみるのも一案です。

3-2.ダイニング

ダイニングは食事をとる場所なので、美味しく楽しく食べられるような照明を設置しましょう。ダイニングテーブル上の料理を美味しそうに見せてくれる、電球色や温白色のペンダントライトが特におすすめです。

ダイニングテーブルの位置を変える可能性がある場合、ライティングレール(ダクトレール)も併せて設置すると、照明を動かせるようになって利便性が高まります。また、ペンダントライトはデザインや機能のバリエーションも豊富なので、好みに合わせて選ぶのもいいでしょう。

3-3.玄関

玄関は外部から人を迎え入れる場所なので、お互いの顔が明るく見える照明を選ぶ必要があります。玄関まわりに段差や収納がある場合、安全面に配慮してフットライトなども設置したいところです。

また、玄関やアプローチは家の第一印象を左右する場所でもあるため、華やかさや雰囲気も重要になってきます。スポットライトで外壁を照らしたり、間接照明で温かさを演出したりすると、周りから一目置かれるかもしれません。

3-4.寝室

寝室は寝るための場所なので、横になったときのことを考えて照明を選ぶ必要があります。シーリングライトやダウンライトといった天井付き照明の場合、光源が目に入らないよう、できるだけ足元側に設置するのがおすすめです。

また、調光機能付きの照明を選んでおくと、明るさを細かく調整できるので、より眠りにつきやすくなります。そのほか、トイレなどで夜間に起きることを考慮して、フットライトも設置しておけば、安全性が増すでしょう。

4.家の照明にかかる費用

新築の照明を設置するためにかかる費用は、家の面積や部屋数によって大きく変動します。30坪~40坪の住宅の場合、30~50万円くらいが予算の相場です。

当然ながら照明器具の種類によっても費用は変わってくるので、想定より高くつく可能性もあります。高級・高機能の照明を多く取り入れた場合、100万円以上かかることもあるでしょう。費用について疑問や不安があるなら、あらかじめハウスメーカーで相談するのがおすすめです。

照明にかかる費用をなるべく抑えたい場合、リビングだけ複数の照明を設置して、ほかはシーリングライトを設置するという対策があります。また、旧居で使っていた照明を再利用する、今すぐ使わない部屋には照明を設置しないといった対策も検討してみましょう。

5.おしゃれな照明プラン事例

ここまで解説してきた内容を踏まえつつ、おしゃれな照明プランの事例を紹介します。新築の照明でお悩みなら、ぜひ参考にしてみてください。

5-1.光のラインが美しい華やかな玄関

オーナーさま邸

白を基調とする高級感のある壁と、壁面に沿って設置された照明が見事にマッチしており、美しさと華やかさを演出しています。光のラインが玄関から屋内に向かって、真っすぐ伸びるように配置されているため、見た目で行き先がわかりやすいこともポイントです。

また、玄関の天井には間接照明が設置されているので、温かな雰囲気も感じられます。玄関を訪れた人に上品な印象と安心感を与えられる、理想的な照明の使い方といえるでしょう。

5-2.おしゃれなペンダントライトが際立つ明るいダイニングキッチン

平沼橋ホームギャラリー

丸型のおしゃれなペンダントライトをダイニングテーブル上に配置することで、料理を美味しく照らすとともに、雰囲気のある空間を演出しています。照明の明るさも十分であり、高さも邪魔にならない位置なので、快適性と機能性についても文句なしのクオリティです。

また、壁際の天井にもダウンライトなどが設置されているため、ダイニングテーブル周辺も明るく照らせるようになっています。このような明るい場所で食事をとれば、会話も弾むことでしょう。

5-3.重なり合う光がリビングの深みを演出

新宿ホームギャラリー

段差状の天井に設置された照明は、日本の折り紙から着想を得た先進的なデザインです。重なり合うような光がリビングに深みを出し、独特の世界観や落ち着いた雰囲気を創り出しています。小さなダウンライトも多数設置しているため、リビングは隅々まで明るく、快適に過ごせるでしょう。

また、リビングに壁一面の窓も設置されていることも特徴的です。日中は光をたくさん取り込めるため、照明なしでも明るさをしっかり確保できるでしょう。

6.実際の明るさを体感して照明計画を立てよう

新宿ホームギャラリー

照明は部屋を明るくするだけではなく、快適性や利便性を高めたり、部屋のイメージや雰囲気を変えたりするなど、さまざまな面に影響を及ぼします。新築を建てる場合、事前に明るさを体感しておくと、照明で失敗する可能性も低くなるでしょう。

三菱地所ホームでは、実際に計画している照明の明るさを体感できる、ショールームのご案内も行なっています。家づくりの中でも重要な照明計画は、プロのインテリアコーディネーターと相談しながら進めていきましょう。

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