注文住宅の新築やリフォームにあたって、階段をどのようにすべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
階段は日常生活に大きく影響するので、見た目だけではなく機能面も重要となります。そのため、住宅の構造や家族構成などを踏まえつつ、最適なデザインを見極めたいところです。
今回の記事では、階段の重要性を踏まえつつ、注文住宅の階段をおしゃれに仕上げるアイデア集、昇降しやすい寸法や階段の種類について解説します。
1.階段は生活動線を決める重要なポイント
住宅にとって階段は単に上下階を行き来するための通路ではなく、生活動線を決める重要なポイントです。階段をどこに配置するかで間取りはもちろん、日常生活における快適性や安全性も大きく変わってくるので、慎重に検討する必要があります。
また、階段は空間に立体感を持たせるアクセントとなるため、デザインの観点から考えても重要です。一昔前であれば階段は玄関ホールに設置するケースが一般的でしたが、今はライフスタイルの多様化とともに設置場所の選択肢も増えています。
2.注文住宅の階段をおしゃれにするアイデア集
先述の通り、階段は住宅のデザインにも影響を与えるため、おしゃれなデザインに仕上げたいところです。
そこで、最近のトレンドを踏まえつつ、注文住宅の階段をおしゃれにするためのアイデアを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
2-1.リビングの吹き抜けにスケルトン階段
駒沢ステージ2ホームギャラリーのスケルトン階段。
リビングの吹き抜け空間に踏み込み板がないスケルトン階段を設置することで、階段の存在感をアピールしながら開放的な空間を演出できます。リビング階段は外から帰ってきた家族と顔を合わせる場面が多くなるため、コミュニケーションを促進できる点でも人気です。
吹き抜けはエアコンの効きが悪くなることから避けている方もいますが、三菱地所ホーム独自の全館空調システム「エアロテック」を導入すれば、電気代を抑えて家中どこでも快適に保てます。階段やホールにも冷暖房が行き届くので、吹き抜け空間やスケルトン階段も安心して採用できます。
2-2.踊り場を広くしてワークスペースに
武蔵野ホームギャラリーのスキップフロアに設けたワークスペース。
働き方改革の推進や新型コロナウイルスの流行により、最近はテレワークで働く方が増えています。それに伴い、ワークスペースを階段の踊り場に設置するケースも増加している状況です。
スキップフロアとロフトを一体化させてワークスペースにすれば、一部屋設けられない場合でも、家族の気配を感じながら仕事に集中できるようになります。見た目にも遊び心を感じさせる、面白いデザインです。
また、エアロテックを導入すれば、踊り場も年中快適な空間となります。
2-3.階段の途中の壁を収納にアレンジ
平沼橋ホームギャラリーの階段収納。
限られた空間を有効活用するため、階段の途中の壁を収納にするアレンジも人気です。特に大きな本棚が欲しくても設置する場所がないときは、階段の壁に造作ラックを設けるとスマートに収納できます。
また、ショーケースのような見せる収納にしたり、棚板の高さを変えて互い違いにしたりすると、よりおしゃれな雰囲気を演出できます。異なる壁材やアクセントクロスなども併せて活用すれば、単なる収納にとどまらない個性豊かなデザインに仕上がります。
2-4.空間を緩やかに区切るスキップフロア
オークラランドホームギャラリーのスキップフロア。
上階に続く階段とは異なりますが、数段の小さな階段で空間を緩やかに区切るスキップフロアは、個性的かつ大胆な空間デザインを求める方に選ばれています。また、階段下を収納にすれば、空間の無駄がなくなることもポイントです。
三菱地所ホームでは、スキップフロアでスペースを有効活用できる設計を多数手がけています。スキップフロアは一つの空間が広くなる分、エアコンの効きが悪くなりますが、全館空調のエアロテックを導入することで家中快適に保てます。
2-5.壁に沿った階段で、階段下スペースも活用
新宿ホームギャラリーの階段下も見せる階段。
壁に沿って階段を設置することで、空間を上下に分けながら階段下も見せるデザインが可能です。階段下はデッドスペースになりやすい部分ですが、実際はさまざまな用途で活用できます。
例えば、テレビとテレビボードを設置したり、造作ラックなどで収納にしたりすれば、その分だけ他のスペースが空くので、空間の有効活用につながります。また、階段下の壁に柄をつけたり、リビングの色合いに合わせたりすることで、あまり目立たなかった階段下もおしゃれに仕上がります。
2-6.アイアンなど手すりのおしゃれにこだわる
幕張ホームギャラリーの階段。
階段自体の美しさもさることながら、手すりのデザインにこだわることで、階段の印象は大きく変わります。実際、手すりは目につきやすい部分なので、機能面のみならず見た目も重視したいところです。
例えば、階段や内装のデザインがシンプルな住宅なら、アイアンの細い手すりを採用すると、モダンでスタイリッシュな雰囲気を演出できます。
一方、木の温もりを感じさせるナチュラルテイストの住宅であれは、縦格子タイプの木製手すりを取り入れることで、木の素材感をアピールできます。
2-7.空間のアクセントとなるカーブのある階段
存在感を前面に押し出したいなら、カーブのある階段もおすすめです。
一般的な住宅の場合、階段も含めて大半の部分が直線のデザインで構成されています、そこに大胆な曲線のデザインを取り入れると、直線との対比で良いアクセントになるため、空間をさらに引き立てることが可能です。
特に螺旋階段はおしゃれな雰囲気を出せるだけではなく、省スペースで設置できるので、敷地面積や間取りによっては検討価値が高い選択肢となるでしょう。
3.上がりやすい階段の寸法とは
当然ですが階段は見栄えがするだけではなく、安全に上り下りしやすいものであるべきです。階段の寸法は建築基準法によって定められており、一般住宅なら「階段幅:75cm以上、踏み面:15cm以上、蹴上げ:23cm以下」でなければなりません。
一方、小学校の階段「階段幅:140cm以上、踏み面:26cm以上、蹴り上げ:16cm以下」と規定されています。小さなお子さんや高齢者がいる場合、こちらも参考にしたいところです。
また、建築基準法の規定により、階段に手すりを付けることも義務化されています。
4.何を選ぶ? 階段の種類
階段と一口にいっても多種多様ですが、代表的なものとしては以下の3種類があります。
・直線階段
・折れ階段
・折り返し階段
見た目の違いだけではなく、機能面のメリット・デメリットも異なるので、きちんと押さえておきましょう。
4-1.直線階段
さいたま新都心ホームギャラリーの直線階段。
直線階段はその名の通り、下から上まで一直線になっている最もスタンダードなタイプです。踊り場が設けられていない分、必要面積が少ないので、空間をできるだけ活用したい際に役立ちます。
また、長方形の敷地なら壁に沿って設置すれば、階段下のスペースを広く確保できることもメリットです。
ただし、直線階段は急勾配になりやすいので、階段の途中で転倒してしまうと、下まで転げ落ちるリスクがあります。特に小さなお子さんや高齢者がいる場合、あらかじめ注意が必要です。
4-2.折れ階段
駒沢ステージ1ホームギャラリーの折れ階段。
折れ階段とは、階段の途中でL字型に折れ曲がっているタイプです。L字の角の部分が踊り場になっているので、デッドスペースになりやすい部屋の角を無駄なく活用できます。設置場所や構造によりますが、階段下のスペースを活用しやすい点もメリットです。
また、階段の上側で転倒してしまった場合、踊り場の部分で止まるので、怪我のリスクを抑えることができます。
ただし、踊り場がある関係上、直線階段に比べると広い面積が必要という点はデメリットです。
4-3.折り返し階段
駒沢ステージ1ホームギャラリーの折り返し階段。
折り返し階段とは、階段の途中でU字型に折り返して進行するタイプです。折れ階段より踊り場が広いので、高齢者などが休憩できるスペースになります。さらに、他の階段より勾配が緩やかなので、上り下りの負担が少ないこともメリットです。
また、折れ階段と同じく階段の上側で転倒しても、踊り場でストップするので、下まで転げ落ちることはありません。
ただし、踊り場が広い分だけ必要面積もさらに増える、建築コストが高くなるというデメリットもあります。
5.階段のデザインにこだわって立体的で美しい住まいを
階段のデザインにこだわることで、生活動線や空間のイメージは大きく変わります。住宅の構造・敷地面積・寸法・家族構成などを踏まえつつ、おしゃれで機能的な階段に仕上げたいところです。
三菱地所ホームでは、完全自由設計で階段の配置・種類・手すりなど、すべてにこだわりを反映できます。また、全館空調「エアロテック」を導入することで、家中快適な空間を作りつつ、自由に階段をレイアウトできる点もポイントです。
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