その先の人生まで、
寄り添える設計を。
- 大軒 萌MEGUMI OHNOKI
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アーキテクト(設計職)
2019年入社 理工学部 卒
※社員の所属部署は取材当時のものです。
学生時代は環境系研究室に所属し、
建築音響を専攻していた。
元々、ミュージカルやオーケストラを
好んでいたことから、
「演劇空間における音響要素と物理的評価法」
に関する研究に取り組んだ。
研究では、実際の演者に協力を依頼し、
劇場・ホール内で声を録音し、個々が持つ声質の特徴を研究したり、
二百名程の被験者を対象にヒアリングを実施したりと、
実地的な観点から建築音響と声質の関係性を学び、
音響設計の深みと面白さを実感したという。
志望動機は、
心からの「薦めたい!」。
商業施設やビルなど不特定多数の人が利用する建物の設計よりも、特定の誰かに寄り添った設計がしたいと考える中で見つけたものが、注文住宅でした。お客様ごとに異なる理想へ寄り添い形にしていくその有り様は、まさにイメージ通りの設計。人生を費やすに値するものだと感じました。しかしながら、一口に「注文住宅の設計」といっても企業によって在り方は様々です。そのため、規模や知名度を問わず十数社の住宅メーカーのインターンシップへ参加し、よりお客様に寄り添った設計が行える環境を探しました。
三菱地所ホームを志望した理由は、大きく3つあります。1つ目は、契約前からお引渡しまで一貫して担当できる点。「お客様にどこまでも寄り添い続ける設計担当者でありたい」と考えていた私にとって、一貫して担当できる点はとても魅力的に映りました。2つ目は、自由度の高い設計技術。こだわりの実現はもちろん、独自の空調技術「エアロテック」など、心からお客様へ「薦めたい!」と思う技術を持ち合わせていた点です。3つ目は、働く人です。インターンシップで目にした社員がいずれも明るく温かい雰囲気で、皆が同じ方向を見て働いている印象を抱きました。こうした点から、とても早い段階で三菱地所ホームを第一志望にしていたため、面接を経て採用の連絡をもらった時は本当に嬉しく、すぐさま入社を決めました。
実感、達成感、そして責任。
現在は、アーキテクトとして設計に携わっています。
「設計」と聞くと机上で設計図を描く様子をイメージされる方も多いと思いますが、実際はそれだけではありません。設計依頼をもらうと、まずは実際の敷地や周辺環境、法規制を調べたうえでお客様から直接ヒアリングを行い、理想の住まいを目指してプランニングします。無事ご契約となれば、次は詳細設計。照明の種類やコンセントの位置・高さ等、打合せを通じて細かい箇所までしっかりと擦り合わせます。また、協力先の設計事務所と共に行う申請業務や各業者との情報共有も欠かせません。さらに、着工後は現場監理の業務が始まります。設計図通り施工されているかを現地で検査・確認することも、設計の役割なのです。
このように、設計職の仕事は創り上げる実感や達成感が大きい半面、様々な責任も伴う仕事。私自身、以前担当したとある物件で、そうした「設計職が持つ責任」を痛感しました。和やかな打ち合わせを経た同物件は、スムーズにプランニングを終えて無事着工へ。ところが、着工後間もなく、現場担当者から「地中の障害物と基礎計画が干渉する可能性がある」という連絡を受けたのです!すぐさま関係者へ相談をして解決策を準備、同時にお客様へ経緯と対応策を丁寧にご説明しご納得をいただくことで、大きな遅れ無く解決することができました。建物の計画に注力するだけでなく地中や上空などより広い視野で検討していくことの重要性と責任の重さを実感した、とても貴重な体験となりました。
お客様と共有する時間が、
新しい設計への意欲に変わる。
三菱地所ホームの強みの1つは「少数精鋭ならではの、活躍できるチャンスが多い環境」です。社員数500名未満の規模だからこそ、年次に関係なく、先輩社員や上司の手厚いサポートを受けながら大きな案件にチャレンジできます。1つとして同じ条件のない物件を目の前に周囲のフォローを受けながら挑戦する毎日は、学生時代には想像もできないような学びに満ちています。
また、お客様と深い関係を築ける点も魅力の1つです。担当した物件のお客様から「家が完成したらうちで食事会をしましょう」「大軒さんが遊びに来た時はここの部屋ね!」といった嬉しいお言葉をもらったことも。設計職が表に立ってお客様と直接コミュニケーションをとることができる点が三菱地所ホームの特長なので、お客様と共有するそのような楽しい時間が仕事のやりがいとなっています。
寄り添う姿勢と自分だけの視点で、
100%満足できる「一生もの」を。
今後の目標は、大きく2つあります。1つ目は、どこまでもお客様に寄り添う設計士であり続けること。家は家族と時間を共にする憩いの空間。だからこそ、理想とする過ごし方やイメージは千差万別です。そんな一つ一つの理想に耳を傾け、実現させるための努力を怠らない設計士であり続けたいと思います。
2つ目は、自分だからこそできる提案を意識すること。女性目線を意識した家事動線や使い勝手の良さ、子育てを考慮した計画など、暮らしを想うからこそ生まれるアイデアや工夫を大切にしたいです。
とはいえ、私の設計士としてのキャリアはまだ始まったばかり。プロとしての技術力だけなく、生涯を想ったプランを心掛け、名実ともに100%ご満足いただける「一生もの」をつくることのできる設計士を目指していきます。
休日の過ごし方
休日は飼い猫と一緒に睡眠をとったり、友人と食事や国内旅行に出かけたりすることが多いです。普段は人がたくさんいる環境で過ごすことが多いため、休日は温泉や少し離れた自然を感じられる落ち着いた場所に好んで出かけています。
写真は、伊香保へ出かけた際に行った「原美術館」での一枚。外に展示されていた缶のオブジェと当日の服が完全に一致(笑)。運命を感じたので一緒に撮りました。
美術館はダイナミックなデザインや面白いテーマを掲げた作品が多いため、リフレッシュしつつ刺激を受けることも多く、仕事のアイデアのヒントになるのではと期待することも多いです。