Vol.4 目に見えない「空気」をデザインする

ふとした瞬間、“いい香り”を感じると心がふわっと軽やかになり、しあわせな気 分になる。アロマとは、まさしく暮らしのエッセンスであり、心のサプリメント のような存在だろう。そこに着目し、香りの機能性とデザイン性で空間を創造し ているのが「@aroma(アットアロマ)」。香りの原点は自然そのものであると いう信念を持ち、香りの空間演出を行うアロマ空間デザイナー・深津恵氏に、香 りデザインの可能性を訊いた。

香りは、その時々に応じた気分を誘う

今では耳馴染みとなった「アロマ」という言葉。語源は「芳香/香り」となるが、その多くが「アロマセラピー(アロマテラピー)」という芳香療法をさしている。つまり、アロマには癒しの

木の香り、花の香り、海の香り――。その匂いを嗅ぐと、良い気分になったりいろんな想いが蘇ったりしませんか?そしてコーヒーやワインを飲みたくなるのも、芳醇な香りに心が誘われているからなんです

効果を期待するところが大きいのだ。そんなアロマに関する専門家である深津氏に、香りがもたらす魅力を語ってもらった。「少し前までは知識のある人が活用する......というイメージが強かったかもしれませんが、今やアロマは特別な専門知識がなくても、暮らしの中で楽しむ方が増えましたよね。いわゆる“アロマ”じゃなくとも、自然の香りって日常生活のなかに多く存在しています。たとえば、木の香り、花の香り、海の香り――。その匂いを嗅ぐと、良い気分になったりいろんな想いが蘇ったりしませんか?そしてコーヒーやワインを飲みたくなるのも、芳醇な香りに心が誘われているからなんですよね。ということは、香りを上手に採り入れることで、私たちはもっと快適な日常が送れるんです」と深津氏。この考えでいくと、心地いい眠りにつきたいとき、忙しさが続いてリフレッシュしたいとき、仕事や勉強に集中したいとき、そんな時に香りが気分をサポートしてくれるのだという。

>> 香りの空間を演出する「@aroma」

Megumi Fukatsu | 深津 恵

アロマ空間デザイナー。木の香りに囲まれた九州の町に生まれ、5年間キャビンア テンダントとして勤務後、アロマセラピストの国際ライセンスを取得。日本でのア ロマ空間デザイナーの第一人者として数多くの空間演出を手掛ける。後継者育成の ためにスクールでの講師も務めている。

特集一覧に戻る