やりきった先に、
残るもの。

小倉 建太郎KENTARO OGURA
アーキテクト(設計職)
2015年入社 工学研究科 卒

※社員の所属部署は取材当時のものです。

大学時代は建築の都市計画を専攻していた。
主な研究テーマは「古民家改修」と「震災復興」。
古民家改修では、過疎化した集落の古民家を施設に改修し、
空き家の軽減や地域活性化をおこなった。
震災復興では、2011年に起こった東日本大震災で、
津波により被災した漁村集落をいかにして復興し
持続できる町にできるかの研究、計画をしていた。
自分たちの家や町という
寄りどころを失った方々と対話することで、
家だけでなく町全体を
広義の「住まい」として考えるきっかけとなったという。

完全フルオーダーという、
自由さに憧れて。

就職活動の中で最も重視していたことは「自由な建物がつくれること」です。住宅メーカーは数多くありますが、その中には、規格化、工業化されており、デザインの自由度が限られてしまうメーカーも多くあります。その意味で、三菱地所ホームは、お客さまそれぞれに合わせた「完全フルオーダー」で、お客さまの理想の住まいがつくれる点に魅力を感じました。また、ただ図面を書いて終わりではなく、出会いからお引き渡しまで1組のお客さまを一貫して担当するという仕組みも、三菱地所ホームを志望した理由の一つです。責任と自信を持ってお客さまの住まいを設計、提案できる会社だと思います。
現在は新築注文住宅の設計職を担当しています。先述した通り、三菱地所ホームでは出会いからお引き渡しまで1組のお客さまを一貫して担当します。そのため、ひとえに設計といっても業務内容は多岐にわたっており、プランを考え図面を書くことはもちろん、敷地の調査やお客さまから要望を聞き取るヒアリング、素材や色などの細かなお打合せ、各種図面のチェックや申請手続き、現場監理までおこないます。社内はもちろん、設計事務所や住宅設備、建材メーカーなどとの調整も必要なため、一つの建物が完成するまでに多くの時間がかかりますが、自分が設計した建物が完成した時の達成感は格別です。

設計を担当して1年目に挑んだ、
法規制と敷地の壁。

数年前、とある狭小敷地の案件を担当し、とても印象に残っています。
当時私は設計を担当して1年目で、法規制にも詳しくありませんでした。ただでさえプラン作成が難しい敷地でしたが、お客さまのご要望が多くあり、法規制をクリアしながらお客さまのご要望を適えるプランを書く事はとても大変でした。しかし、がむしゃらに法規制を勉強し、当時のグループリーダーから指導をいただいたり、役所に相談に行ったりし、なんとかご提案内容を作成。熱意を持ってお伝えした所、お客さまにもご納得いただき、数社の中から最終的に当社の提案を選んでいただけた際は本当に嬉しかったことを覚えています。
いまでも仕事に迷った時は、当時の気持ちを思い出し「お客さまのために精一杯の努力をしよう」と背筋を伸ばします。

若手にも、挑むチャンスと
成長する機会がある。

三菱地所ホームの強みは「若手でも挑戦できる環境があること」だと思います。若手のうちから担当を持ち、自分で考えて仕事ができるので、多くの経験を早くから身に付けることができるのです。もちろん、頼りになる上司や先輩がしっかりとフォローしてくださるので、致命的な失敗やミスに至ることはほとんどありません。安心してチャレンジでき、成長できる会社だと感じています。
また、とても風通しの良い社風なので、相談がしやすい雰囲気があることも利点の一つ。お客さまと直に接するため大変な事ももちろんありますが、その分喜びも直接感じられるため、やりがいを感じやすい環境です。私自身、お客さまからいただいた感謝のメールやお手紙は大切な宝物になっています。

この場所で、叶えたい想い

これからの目標は、大きく3つ。まずは、お客さまに住まいづくりを楽しんでもらうことです。多くの人の人生において、住まいづくりは数少ないビッグイベント。振り返った時に、その過程も含めていい思い出になって貰えたら嬉しいなと考えています。2つ目は、暮らしてからもずっと満足してもらえる住まいづくりをおこなうこと。形のないものを一緒につくり上げていくからこそ、でき上がった後で「もっとこうすればよかった…」と後悔させないように、プロとしてしっかりアドバイスができるよう心がけています。最後は、日々を全力でやりきることです。業務に追われ、単純な「作業」にならないよう、毎日の仕事をやりきることを意識しています。私達にとっては数ある中の1邸ですが、お客さまにとっては世界に一つの1邸であるということを忘れず、後悔しない仕事をこれからもしていきたいと思っています。
ちなみに、自分が担当した物件は、全邸写真に収めてフォルダで管理しているんです。思い入れのある物件は?と聞かれたら、自信をもって「全邸!」と答えられるくらい、やりきって仕事をすることが目標です。

休日の過ごし方

特に用事がなければ、基本的には家で過ごしています。部屋の片付けをしたり、録画したテレビ番組を見たり、ふらっと買い物に行ったりといった感じです。以前は、資格を取るための勉強もしていました。特に設計職は建築士の資格取得が求められるため、試験直前は有休を取って集中的に勉強をすることもありました。最近ハマっているのは、釣りです。先輩から誘ってもらったイカ釣りをきっかけにして徐々にのめり込み、いまでは家族ぐるみで楽しんでいます。深夜にドライブがてら出発をして、明け方から昼過ぎくらいまで堤防で釣りを楽しみ、釣れた魚は帰って調理して食べます。スーパーで買うような立派なものではありませんが、自分たちで釣った魚は特別においしいものですよ。もし釣れなくても、のんびりと過ごす時間はとてもリフレッシュになります。