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テクノロジー | 2026.08.07

戸建ての防犯対策は何から始める?狙われやすい家の特徴と場所別の対策を解説

スマートホームセキュリティー戸建て防犯

近所で空き巣や不審者の情報を耳にしたり、ニュースで住宅侵入事件を見たりしたことで、自宅の防犯対策が気になっている人も多いのではないでしょうか。

特に戸建てはマンションより侵入されやすいポイントが多いため、念入りに防犯対策を講じることが大切です。

この記事では、戸建て住宅の防犯対策の必要性を踏まえつつ、狙われやすい家・狙われにくい家の特徴を解説します。

1. 戸建ての防犯対策が必要な理由

家と鍵

近年、戸建てを狙った侵入事件が増えています。マンションと比べてどのような点で狙われやすいのかを知ることは、適切な防犯対策への第一歩です。

まずは、戸建ての家が狙われやすい理由から確認していきましょう。

1-1. 戸建てはマンションよりも狙われやすい傾向にある

戸建ては侵入経路が多いので、マンションより空き巣などの侵入犯罪に狙われやすい傾向があります。

警察庁の「侵入窃盗の発生場所別認知件数(令和7年)」をもとに、侵入窃盗の発生場所別割合をまとめました。

項目 割合
一戸建住宅 29.1%
一般事務所 8.3%
生活環境営業(ホテル、ぱちんこ屋など) 6.7%
共同住宅(3階建て以下) 5.7%
商店 5.1%
共同住宅(4階建て以上) 3.4%
金融機関等 0.1%
その他 41.6%

上記の数値が示すように、戸建住宅は侵入窃盗の発生場所のなかでも高い割合を占めています。共同住宅と比べても割合が大きく、戸建てではより意識的な防犯対策が求められます。 

また、5団体防犯建物部品普及促進協議会の調査資料によれば、令和6年時点での侵入窃盗被害は戸建てが全体の7割強を占めている状況です。 

参考:住まいる防犯110番|警察庁
参考:全国戸建住宅に関する防犯意識調査報道向け説明会  ~47都道県民別の意識調査を発表~|5団体防犯建物部品普及促進協議会

1-2. 侵入経路の1位は「窓」

戸建てには玄関ドア・窓・勝手口・ベランダなど複数の侵入経路がありますが、特に侵入されやすい場所が「窓」です。

間取り・構造的にも共同住宅のうちの1戸と比べて、戸建ての方が窓の数は多くなる傾向があります。

政府広報オンラインで紹介されているデータによると、戸建ての侵入経路の1位は窓(52.9%)で、2位の表出入口(22.0%)と比べて2倍以上の数値を示しています。

窓から侵入されるケースが多いにもかかわらず、短時間の外出では施錠しない人が多いのも事実です。

5団体防犯建物部品普及促進協議会の調査資料によると、30分以内の外出で窓・玄関ドアのどちらも施錠している人は67%に留まっています。 

参考:空き巣や強盗から命と財産を守る 「住まいの防犯対策」|政府広報オンライン
参考:全国戸建住宅に関する防犯意識調査報道向け説明会  ~47都道県民別の意識調査を発表~|5団体防犯建物部品普及促進協議会

1-3. 在宅中でも侵入被害に遭う可能性がある

戸建ての侵入被害は、留守中だけでなく在宅中にも発生しています。

在宅中の侵入手口には、住人が寝ている夜間を狙う「忍び込み」や、食事中・入浴中などの隙を狙う「居空き」があります。警察庁の統計資料によると、令和6年の戸建てに対する忍び込み・居空きの認知件数は、全体の約24.7%を占めています。

ガス点検や宅配便などを装った訪問者にも注意が必要です。在宅中でも玄関ドアは施錠し、インターホンが鳴ったらカメラやドアスコープで相手を確認してから対応しましょう。

参考:令和6年の刑法犯に関する統計資料|警察庁

2. 空き巣や窃盗に狙われやすい戸建て住宅の特徴

注意マークが貼られた家のブロックおもちゃ

では、どのような家が空き巣や窃盗に狙われやすいのでしょうか?狙われやすい特徴として以下が挙げられます。

・窓が道路や隣家から見えにくい場所にある
・塀・植栽・物置などで死角が多い
・夜間に玄関・駐車場・庭が暗い
・郵便物や宅配物がたまっている

それぞれ詳しく解説します。

2-1.窓が道路や隣家から見えにくい場所にある

見えにくい場所にある窓は、侵入者にとって格好の侵入口です。

庭側や建物の裏手にある窓は道路や隣家から目が届きにくく、侵入者が身を隠しやすい環境になっています。道路や隣家に面した窓でも、フェンスや植木で隠れていれば同様です。

また、掃き出し窓や腰高窓はガラスを割って鍵を開けられる危険があり、見えにくい場所であればガラス破りにも気づかれません。
こうした窓は、侵入者に「見られない・気づかれない」という安心感を与えるため、特に狙われやすい場所になります。

2-2.塀・植栽・物置などで死角が多い

高い塀や伸びすぎた植栽、大きな物置は外からの視線を遮るだけでなく、侵入者が身を隠しやすい遮蔽物にもなります。

死角が多いと屋外の異変に気づきにくく、忍び込みや居空きといった被害に遭うリスクも高まるでしょう。

また、物置・室外機・自転車・脚立などが足場となり、2階の窓やベランダから侵入される危険もあります。

2-3.夜間に玄関・駐車場・庭が暗い

夜間に家の周囲が暗いと、不審者が近づいても気づきにくく、侵入されるリスクが高まります。

特に、玄関・勝手口・駐車場・庭など、死角になりやすい場所が暗いと、空き巣や窃盗に狙われやすくなるため、あらかじめ注意が必要です。

「人通りの多い住宅街に住んでいるから大丈夫」と安心している人こそ、夜間の暗さを見落としている可能性があるため、しっかりと確認することが大切です。

2-4.郵便物や宅配物がたまっている

ポストに郵便物がたまっていたり、玄関前に宅配物が長時間置かれていたりする場合、空き巣や窃盗から「留守が続いている家」と判断され、狙われる可能性が高まります。

洗濯物を干しっぱなしにしている家、毎日同じ時間にカーテンを開閉する家なども、留守の状況がわかりやすいので注意が必要です。

旅行や帰省で家を長期間空ける場合、郵便物の一時停止や宅配日時の調整をしておくと防犯につながります。

3. 空き巣や窃盗に狙われにくい戸建ての特徴

家の鍵

では、戸建の防犯対策を高めるにはどうしたらよいのでしょうか?以下のような特徴があると、空き巣や窃盗に狙われにくくなります。

・明らかな防犯対策がされている
・侵入に時間がかかる
・犬を飼っている
・近所付き合いなど人の気配がある

こちらも詳しく解説します。

3-1.防犯対策がされている

防犯カメラやセンサーライトの設置、セキュリティサービスの利用など、目に見える防犯対策が講じられている家は、侵入者から避けられる傾向にあります。

気づかれずに忍び込むのが難しく、成功しても途中で発見されるリスクが高いためです。

また、死角が少ない見通しの良い家も、侵入窃盗のターゲットに選ばれにくいといえます。

3-2.侵入に時間がかかる

侵入に時間がかかる家は、通報されるリスクが高まるため、空き巣や窃盗に狙われにくくなります。

日本防犯設備協会の統計データでは、侵入に5分以上かかると約7割、10分以上かかると約9割の侵入者が犯行をあきらめるとされています。

そのため、玄関ドアや窓に二重ロックを設置したり、窓に面格子を取り付けたりする対策が有効です。侵入に時間をかけさせることで、防犯性を高められます。  

参考:統計データ (住宅を対象とした侵入犯罪関連データ)|公益社団法人 日本防犯設備協会

3-3.犬を飼っている・近所付き合いなど人の気配がある

犬が吠える声は侵入者に対する警戒サインとなるので、侵入をためらわせる効果が期待できます。犬種によって性格や警戒心に差があるものの、犬が存在するだけで抑止力になるでしょう。

近所付き合いがあるエリアも住民から声をかけられたり、顔を見られたりするケースが多いので、侵入者が犯行をあきらめる要因になります。

4. 戸建ての防犯対策はどこから始める?優先順位を解説

チェックマークの付いた家のブロックおもちゃ

では、実際に防犯対策を進めるにはどこから始めればよいのでしょうか。

以下の優先順位を参考に、一つひとつ取り組んでいきましょう。

1.1階の窓・玄関まわり
2.庭・勝手口・駐車場の死角を減らす
3.防犯カメラやホームセキュリティを検討する

侵入されやすい場所から順に対策することで、効率よく家全体の安全性を高めることができます。

4-1. 最優先は1階の窓と玄関まわり

防犯対策で最初に手をつけるべき場所は、1階の窓と玄関まわりです。

日本防犯設備協会の統計データによれば、戸建て住宅への侵入手段で最も多いのは「無締り」(鍵のかけ忘れ)で、全体の46.1%を占めています。

警視庁は窓・玄関からの侵入を防ぐため、以下の防犯対策を推奨しています。 

【窓】
・補助錠の取り付け
・防犯フィルムの貼り付け
・防犯ガラスへの交換
・面格子やシャッターの取り付け

【玄関】
・補助錠の取り付け
・ガードプレートの取り付け(ドア錠の破壊防止)
・ピッキングやサムターン回しに強い鍵への交換

玄関に関しては、ドアスコープやインターホンで来訪者を確認するなど基本対策を徹底することも重要です。 

戸建てをリフォームもしくはこれから新築する場合、間取りでも防犯対策ができます。 

例えば、採光用の窓を開かないはめごろし窓(FIX窓)にしたり、幅が狭く人間が通り抜けられないスリット窓を採用したりすると効果的です。3連スリット窓などはデザイン性にも優れています。

参考:統計データ (住宅を対象とした侵入犯罪関連データ)|公益社団法人 日本防犯設備協会
参考:侵入窃盗の防犯対策|警視庁

4-2. 次に庭・勝手口・駐車場の死角を減らす

1階の窓と玄関まわりを整えたら、次は以下のような防犯対策で外まわりの死角を解消しましょう。

・庭の植栽を整える
・勝手口に補助錠を取り付ける
・駐車場にセンサーライトを設置する

さらなる対策として防犯砂利を敷けば、音で侵入に気づきやすくなる+侵入をあきらめる効果が見込めます。

家の外側から見て「この家は入りにくそう」と思わせる設計を考えましょう。

三菱地所ホームの防犯設計

4-3.最後に防犯カメラやホームセキュリティを検討する

まずは窓・玄関・外まわりを整えて「侵入しにくい家」をつくったうえで、必要に応じて防犯カメラやホームセキュリティを追加するのが理想的です。

侵入口や死角を減らしつつ、侵入の抑止・検知・通報ができる機器を導入することで、より重層的な対策ができます。

さらに、スマートホームサービスを導入すれば、外出先から施錠状況を確認したり、照明や住宅設備をアプリで操作したりすることも可能です。

三菱地所ホームの「HOMETACT(ホームタクト)」は、住宅設備と家電を専用アプリでまとめて設定・操作できるスマートホームサービスです。防犯対策とあわせて、日々の暮らしの安心感や利便性を高めたい場合は、こうしたサービスの導入も選択肢になります。

三菱地所ホームの「HOMETACT(ホームタクト)」を見る

4-3-1.防犯カメラのおすすめ設置場所

防犯カメラを導入する場合、おすすめの設置場所は以下のとおりです。

・玄関
 人の出入りが多く、鍵をかけ忘れるリスクもあるので最優先
・勝手口
 外から見えにくい場所にあり、鍵がシンプルなので侵入されやすい
・建物の四隅
 建物が塀や植栽に囲まれている場合、四隅のカメラで死角を抑えられる
・ベランダ
 隣家の敷地や室内が写り込まないよう配慮する
・駐車場
 車上荒らしや車の盗難を防止できる

死角が生じない配置を考え、人の手が届かない場所に設置しましょう。

5.戸建ての防犯は「窓・玄関・死角」から見直しを

戸建て

戸建てはマンションより侵入経路が多いことから、空き巣などに狙われやすい傾向があります。在宅中でも侵入される可能性があるため、自宅の弱点を理解し、侵入しにくく、ターゲットになりにくい家をつくることが重要です。

防犯対策を講じる際は窓・玄関まわりのセキュリティを優先的に強化しつつ、できるだけ死角が生じないように外まわりを整備しましょう。不安が残る場合、防犯カメラやセキュリティサービスの導入もご検討ください。

三菱地所ホームでは、住まい方や立地にあわせた注文住宅のご提案が可能です。
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