住まいFUN!FAN! 住まいと暮らしのお役立ちコラム
瀬田ホームギャラリーの吹き抜け

全館空調 | 2025.09.19

吹き抜けリビングでエアコンを設置する位置は? おすすめの空調対策

全館空調空調エアコン吹き抜け

新築で吹き抜けのあるリビングを取り入れるにあたり、エアコンをどこに設置すべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。吹き抜けの性質を踏まえつつ、適切な位置にエアコンを設置すれば、冷暖房効率の向上を図ることが可能です。

今回の記事では、吹き抜けリビングでエアコンを設置する位置、失敗例やおすすめの空調対策について解説します。

1.吹き抜けリビングでエアコンを設置する位置を考えるときのポイント

吹き抜けリビングでエアコンを設置する場合、以下のポイントを意識して位置を考える必要があります。

● 空気が循環しやすいやや高め
● 家具などに風が遮られない
● インテリアの邪魔をしない

設置後に後悔しないよう、きちんと押さえておきましょう。

1-1.空気が循環しやすいやや高め

エアコンを設置する際の高さは1.8~2.4m程度が一般的ですが、吹き抜けのある部屋ならやや高めの2.5m程度がおすすめです。エアコンの位置を少し高くすることで、冷気・暖気が広範囲に行き渡りやすくなるので、より快適な空間を実現できます。

2.5m程度の高さに設置すれば、空気が自然に循環しやすくなるため、リビングのような広い部屋でも温度ムラを軽減することが可能です。

また、やや高めの位置に設置することで、エアコンが視界に入りにくくなります。そのため、吹き抜けリビングならではの開放感が損なわれません。

一方、エアコンの位置が高すぎると、逆に冷暖房効率が落ちたり、メンテナンスに時間がかかったりするので、あらかじめ注意しましょう。

1-2.家具などに風が遮られない

エアコンの冷暖房効率を高めるためには、風の通り道を確保することが大切です。リビングの場合、高さのある家具や家電にエアコンの風が遮られてしまい、部屋が涼しく(暖かく)ならないケースがよく見受けられます。

エアコンを設置する際は、壁との距離も考慮しなければなりません。壁との距離が近い位置に設置した場合、エアコンの風が壁に当たってしまうので、部屋全体に冷気・暖気が行き渡りにくくなるうえ、壁紙の劣化も早まります。

1-3.インテリアの邪魔をしない

エアコンの設置位置が悪いと、インテリアの雰囲気を損なってしまいがちです。

例えば、エアコンを部屋の中央に設置した場合、どうしても目立ってしまいます。インテリアのバランスが崩れないよう、部屋の四隅に取り付けるケースが一般的です。

設置位置を調整してもインテリアに馴染まない場合、壁紙と同系色のエアコンを選択したり、エアコンカバーを使用したりすることで、雰囲気を改善できます。

2.吹き抜けリビングにおけるエアコンの失敗例

吹き抜けリビングのエアコンに関しては、以下の失敗例があります。

● 夏や冬にエアコンが効かない
● 手が届かないためメンテナンスが大変
● 風が窓に当たってカーテンが揺れる

エアコンを設置する前に、目を通しておきましょう。

2-1.夏や冬にエアコンが効かない

エアコンを設置する際は、空気の性質を理解しておくことが大切です。暖かい空気は上昇して天井付近に、冷たい空気は下降して床付近にたまりやすくなっています。

吹き抜けリビングの場合、夏はエアコンをかけても足元ばかり冷えて、2階は蒸し暑くなりがちです。逆に冬はエアコンで空気を温めても、暖気が2階へ逃げてしまうので、1階で過ごしている人は「エアコンの効きが悪い」と感じやすくなります。

吹き抜けリビングの構造を踏まえつつ、設置位置や空調対策を検討することが大切です。

2-2.手が届かないためメンテナンスが大変

冷暖房効率を高めるため、吹き抜けの中間層にエアコンを設置したものの、掃除や点検の手間が増えてしまったという失敗例もあります。

エアコンの設置位置が一般的な高さであれば、脚立や踏み台を使ってメンテナンスできますが、吹き抜けの中間層だと手が届かない状況に陥りがちです。無理に作業しようとすると、転落のリスクがあって非常に危険なので、クリーニング業者に依頼しなければなりません。

2-3.風が窓に当たってカーテンが揺れる

エアコンを窓側に向けて設置した場合、吹出口から送られてくる風が窓に当たり、カーテンの揺れが気になってしまうケースもあります。

また、エアコンは風が部屋全体に循環しやすい位置に取り付けることが大切です。壁や窓に近いと風が行き渡りにくくなるので、エアコン周囲のスペースにも注意する必要があります。

エアコン稼働時に風がどの方向に向かって吹くのかを確認したうえで、設計士と相談して設置位置を決めましょう。

3.吹き抜けリビングにおすすめの空調対策

吹き抜けリビングはおしゃれですが、冷暖房効率に不安を感じる人は多いでしょう。

そこで、吹き抜けリビングにおすすめの空調対策を5つ紹介します。

● 全館空調にする
● 通常の畳数より広い部屋に対応するエアコンを選ぶ
● 床暖房と組み合わせる
● ファンやサーキュレーターを導入する
● 高気密高断熱の住宅にする

それぞれ詳細も解説するので、ぜひ参考にしてください。

3-1.全館空調にする

全館空調を取り入れることで、吹き抜けリビングにエアコンを設置した際に生じる冷暖房効率やインテリアの問題を解消できます。

三菱地所ホームでは、独自技術を結集した全館空調システム「エアロテック」を提供しています。1台の室外機で24時間365日、新鮮でクリーンな空気を取り込みつつ、住宅全体を快適な温度に保つことが可能です。

エアロテックなら吹き抜けリビングでも冷暖房効率が低下しにくいので、いつでも清潔で心地よい空気環境を実現できます。

さらに、エアロテックは室内にルームコントローラーと吹出口しかないため、インテリアを損ないません。熱エネルギーを維持しながら空調する省エネシステムを搭載しているので、年間の光熱費も大幅カットできます。

また、吹き抜けを設けた場合、居住スペースが狭くなるという問題もありますが、全館空調にすると通路やロフトなどの快適性が向上し、空間を有効活用できるようになります。

「吹き抜け」の実例を見る

3-2.通常の畳数より広い部屋に対応するエアコンを選ぶ

吹き抜けのある部屋でエアコンを使う場合、通常の畳数より2~3畳ほど広い部屋に対応したエアコンを導入すれば、最適な冷暖房効率を実現可能です。例えば、吹き抜けリビングの広さが20畳なら、23~25畳用のエアコンを設置することで、いつでも快適な室温を保ちやすくなります。

また、エアコンのメンテナンスが難しい点を考慮し、お手入れしやすいモデルを選ぶなど、畳数以外の性能にこだわることも大切です。

全館空調なら個別にエアコンを選ぶ必要がないので、検討する時間を短縮できます。

3-3.床暖房と組み合わせる

部屋全体に暖気を送るエアコンと、床からじんわり暖める床暖房を組み合わせることで、冬にエアコンが効きにくい問題は解消できます。エアコンが頭上を、床暖房が足元を暖めるため、吹き抜けのある部屋で起こりやすい温度ムラを軽減できることもメリットです。

また、エアコンと床暖房を使い分けることは、省エネにつながります。

3-4.ファンやサーキュレーターを導入する

シーリングファンを取り付けることで、吹き抜けリビングの冷暖房効率が向上します。

夏はファンがエアコンの冷気を部屋全体に広げるため、より効率的に室温を下げることが可能です。冬はファンを逆回転させることで、天井付近の暖かい空気を下に送り込めるので、寒さを感じにくくなります。

シーリングファンを活用すれば、エアコンの出力を抑えられるため、光熱費の節約につながるでしょう。サーキュレーターを併せて導入すれば、よりスムーズに空気が循環するので、さらに冷暖房効率が高まります。

3-5.高気密高断熱の住宅にする

高気密高断熱仕様の住宅を建てることで、住宅全体の冷暖房効率が改善されるので、吹き抜けリビングでも快適に過ごせるようになります。冷暖房効率の向上は、光熱費の削減につながることも魅力です。

三菱地所ホームでは、2003年から全館空調が標準仕様になっているため、空調効率の高い 高気密高断熱の住まいを提供しています。

4.吹き抜けのエアコンは高さや位置を慎重に決めよう

吹き抜けリビングにエアコンを取り付ける場合、冷暖房効率を意識して高さや位置を慎重に検討しましょう。

一方、全館空調なら部屋にエアコンを設置する必要がなく、吹き抜けならではの開放感を楽しみながら、1年を通して快適に生活できます。全館空調付きの吹き抜けリビングを実現したい方は、ぜひ三菱地所ホームのホームギャラリーまでお越しください。

モデルハウス来場予約はこちらから