都市部では立地条件などを優先した狭小住宅が注目を集めています。
狭小住宅を快適におしゃれに過ごすためには、間取りの工夫が重要です。そこで本記事では、狭小住宅におすすめの間取りやアイデアをまとめてご紹介します。
1.都市部でおしゃれな狭小住宅を建てる人が増えている
都市部では、通勤や通学を優先して土地を選び、おしゃれな狭小住宅を建てる人が増えています。駅が近いなど立地条件が整っていると、移動にかかる時間を短縮できるだけでなく、車を持たないという選択も可能となり、車の購入費や維持費、駐車場代、自動車税などを抑えることができます。
反面、狭小住宅は土地が狭い分、間取りの制約があり、理想的な家を建てるためには工夫が必要です。ただし、裏を返せば一般的な家を建てにくい分、近隣より土地代が安い傾向にあり、固定資産税が抑えられるというメリットがあります。
また、土地の面積が狭いために3階建て住宅を建てる場合、構造計算で十分な耐震性を持っていることを証明しなければいけないことから、地震に強い建物になります。
2.狭小住宅の間取りアイデア集
狭小住宅のメリットを生かして、憧れの住まいをつくるために、どのような工夫ができるのでしょうか。ぜひ参考にしてほしい、狭小住宅の間取りやアイデアを紹介します。
①仕切りを少なくして家全体を有効活用
狭小住宅では、間仕切りをできるだけなくすことが大切です。間仕切りを少なくすることで空間を広く使いやすくなります。さらに、建具が少なくなる分、建築費用を節約することができます。
ただし、部屋の間仕切りを少なくすると、冷暖房が効きにくくなるというデメリットがあります。
その点、三菱地所ホームなら全館空調「エアロテック」を採用しているため、家中どこでも快適に保てます。通路や小屋裏など、空調がないと使いにくい空間も有効に使えるようになります。
②吹き抜けで縦長の構造を活かし開放感を演出
狭小住宅では横の広がりが制限される分、吹き抜けによって縦に空間の広がりを持たせると良いでしょう。
「狭小住宅を吹き抜けにするのは、床面積が少なくなってもったいないのでは」と感じる方もいるかもしれません。しかし、狭小住宅だからこそ、コンパクトに抑えることは抑えつつ、大胆に吹き抜けを取り入れることでメリハリの効いた開放感のある住まいが実現できます。
狭小住宅は壁に囲まれる分、室内が暗くなりやすいことも課題となりますが、吹き抜けがあることで、隣家との距離が近い場合でも光を取り入れやすくなります。吹き抜けと合わせて天窓も採用することで、さらに明るさを確保できます。
③スキップフロアで書斎や本棚スペースを創出
武蔵野ホームギャラリーのスキップフロア。
スキップフロアとは、間仕切りの代わりに階段を使い、中2階のようなスペースを作る手法です。
スキップフロアを取り入れることで、間取りの自由度が上がり、立体的でおしゃれな空間を作りやすくなります。狭小住宅では必要な部屋のみしか用意できないことも多いですが、中2階があれば書斎やワークスペースを設けたり、本棚や趣味の空間を作ったりすることも可能です。
三菱地所ホームでは、全館空調の強みを生かし、容積率緩和を実現しながらスキップフロアなどの提案で生活空間を増やす住まいを多く手がけています。容積率とは、都市計画によって定められた、土地に建てることができる建物の延床面積の割合のことですが、スキップフロアは一定の条件を満たしていれば延べ床面積に加算されないため、土地に対してより広い床面積を作ることができるのです。
④鉄筋・RC造より木造住宅を選ぶ
狭小住宅の場合は、鉄骨造・RC造より木造住宅がおすすめです。
木造住宅には鉄筋コンクリートマンションで見られるような太い梁がないため、天井からの圧迫感が少なく、空間を広く使えます。また、鉄筋やRC造と比較して、間取りの自由度が高い傾向にあることもメリットです。建築基準法を満たしていれば、その範囲内で自由に間取りを設計しやすくなります。
鉄骨造では、材料が規格化されているため、細かい間取りの調整が難しく、間取りに制限が生まれることがあります。
⑤リビングの壁面を収納に
狭小住宅では面積が限られるため、どうしても収納が少なくなってしまうという問題があります。そんなときはリビングの壁から天井までの一面に収納を設けることで、リビングで使うものを効率的に収納できます。扉を開戸ではなく、引き戸にすれば、扉の開閉に必要なスペースを節約できます。
また、スキップフロアの下部分を収納にすることで、大容量の収納を確保できます。階段下などのデッドスペースにはできるだけ収納を設けるようにしましょう。
⑥キッチンはI型かアイランド型でコンパクトに
キッチンはスペースを取らない、I型やアイランド型がおすすめです。I型のキッチンは省スペースですっきりまとめられるのがメリットです。動線もコンパクトで、他の部屋の間取りを邪魔することも少ないでしょう。
アイランド型キッチンは狭小住宅では難しいように思えても、間口が小さいものであれば採用することができます。アイランドキッチンは視線を遮る壁がないため、狭小住宅でも開放的な気分で過ごしやすくなります。
キッチンを配置する際には、壁で空間を仕切らないことと、彩光や部屋の配色を意識して、明るい空間になるように心掛けることが大切です。
⑦家族のスムーズな導線を考慮する
狭小住宅では、家族の動線を意識することが重要です。まず、水回りはすべて同じ階にまとめておきましょう。3階建の場合、1階で洗濯をして、3階に干しにいくような間取りになってしまうと、日常生活に負担がかかってしまいます。キッチンや洗面・バスルームは並べて配置することで、家事動線が良くなります。
また、水回りを2階に設置することもおすすめです。水回りが2階にあることで、お客様の訪問があった際にも、家族のプライバシーを確保できます。
寝室スペースは収納を最小限にして、ランドリースペースにファミリークローゼットを配置する間取りも人気です。収納を1箇所にまとめられるため、家事動線が整います。
⑧平屋の場合は小屋裏収納を設ける
狭小住宅で平屋を採用する場合には、小屋裏収納を設けましょう。空間をうまく利用すれば、狭小住宅でも快適な平屋を建てられます。特に子育て後の夫婦や1人暮らしであれば、狭小住宅でも平屋を実現しやすいでしょう。
狭小住宅で平屋を建てる場合、部屋を広くとろうと思えば必然的に収納が確保しにくくなってしまいます。その際におすすめなのが、大容量の小屋裏収納を用意することです。
三菱地所ホームなら、全館空調で小屋裏収納も快適さをキープ。大切な物を湿気から保護できます。
3.自由設計で狭小住宅のこだわりの間取りを実現
狭小住宅は間取りの制約が多くなりがちなため、狭い空間を有効活用できるよう間取りの工夫が重要です。三菱地所ホームでは、完全自由設計で細かな希望を取り入れながら、理想的な住まいを実現できます。
スキップフロアや小屋裏収納を採用した場合でも、全館空調によって家全体を快適な温度に保ちつつ、空間を有効活用できます。
狭小住宅を検討している方は、ぜひ一度三菱地所ホームまでご相談ください。